ピントが合わない!~ひよっこりさおの写真道~

こんにちは。りさおです。
ポンコツ改めひよっこに昇進しました!よろピくお願いします!
ひよっこ
というわけで、みなさんお待ちかね「ひよっこりさおの写真道」第5話です。
こちらの連載では、今はまだひよっこのりさおが一人前のフォトグラファーとして成長してゆくまでを継続して追ってゆきます!

◆◆◆
さて、前回カメラの水没を経験して一回り成長した私です。

ハウジングちゃんと閉めてなかったとか
リークセンサーのスイッチ入れ忘れたとか、
SDカード入れ忘れたとか、
レンズキャップ外してなかったとか、
そんな失敗はもう過去のこと!
失敗をバネに成長していくのが人間です。
そう、私です。

その後は特に大きなトラブルもなく水中写真ライフを楽しんでおります♪

しかしながらトラブルはなくとも課題はあります。
「ピントが合わない」んです。
まずは、こちらをご覧ください。1/200 f5 ISO100
DSC_1044.jpg
赤いコケムシの中にちょこんといすわるイソギンポの子供。
そのつぶらな瞳が…瞳…みえない!
あぁぁなぜ瞳にピントがあっていないのか…非常に悔やまれる一枚です。

それからこちらのサクラミノウミウシ。
口のあたりもにょもにょして絶賛お食事中です。1/200 f3.5 ISO100
DSC_0881.jpg
小さいとあんまり分からないんですが、拡大すると…
DSC_0881_20200228120956784.jpg
一番しっかり見たい口のあたりがぼけちゃってるのが分かります。
あと2mmとか3mmカメラと被写体の距離が近ければ、ばっちりピント合ってるはずなんです、きっと。
そんなにシビアなのか…
陸ならまだしも、流れやうねりのある水中でカメラを2mm動かして固定してシャッターを切るって、至難の業です。

これはもう、ダイビングスキルとかカメラの構え方とか、そういう現場でどうこうできる問題ではないのではないだろうか。
そう思った私は、基本に立ち返ってカメラの基礎知識を勉強してみることにしました。

◆◆◆
勉強といえば。
私ね、前の職場でエクセル使ってたんです。windowsの。
大学のときはエクセルとか使ったことなかったので、仕事で使い始めてから「ここの計算ってどうやるんだろう」とか「この条件に合うところだけ色変えたりできないのかな」って、必要なことを人に教えてもらったり都度ネットで調べたりしながらやってたんです。
そしたら気づけばけっこう詳しくなってて、周りからも頼られちゃったりして(てへ)。

カメラもそんな感じでいいのかなあって最近思うんです。
カメラって専門用語がたくさんあって、それを最初からすべて詳しく学ぼうと思ったらもう、
「イーーッ!」てなりません?私はなります(笑)

カメラの事なーんもわからん!とりあえず写真撮れたらオッケー!て人には「Auto」モードがあって
P3210021_2020030116134672e.jpg
ペットの写真撮りたいけどじっとしてくれんからいつもブレる!て人は「シャッター速度」を勉強して
DSC_0841.jpg
せっかく良いカメラやしボケた写真も撮りたいわ~て人は「絞り」を勉強して1/160 f5.6 ISO12800
DSC_0018.jpg
そんな感じで自分の気になるところから徐々に知識を深めていって、気づいたらめっちゃ詳しくなってた!みたいなんが理想的かな~と思ってます。

なので、いっこずつ。
がんばります!

◆◆◆
はい!ということで、今回は「ピントが合わない」問題を解決すべくがんばったわけです。
今回私が学んだのは「被写界深度を深くする」ということです。

被写界深度とは、「ピントが合って見える範囲」のことです。
この被写界深度が深いと、より広い範囲にピントが合って見える。
つまりピント合わせにそんなにシビアにならなくともちゃんとピントが合う!
↑一眼カメラの醍醐味ともいえるボケ感とは正反対の方向に突っ走っています(笑)

私なりに、被写界深度をひろげる(深める?)方法を探ってまいりました。

①「絞り」を絞る
詳しい理論は聞かないでください。
「絞り」を絞る=F値を大きくすると、被写界深度がひろがるんだそうです!
ただしその分暗くなりますから、シャッター速度を遅くするかISO感度を上げるかストロボを強くする必要があります。

②撮影距離を遠くする
詳しい理論は聞かないでください。
カメラと被写体との距離が遠くなるほど、被写界深度がひろがるんだそうです!
ただし遠くなった分、ストロボが届きにくくなるのでそこも調整する必要がありますね。

③レンズを変える
レンズの焦点距離によって被写界深度は変わるそうです。
しかーし、私は他に水中用のレンズを持っていないので③は却下です。

ということで、さっそく①&②を試してみましょう!

◆◆◆
まずは①「絞り」を絞る
こちら、流されまいと必死に吸い付くアミメハギです。かわいい!
いつもより絞ってF値を13まであげてみました。1/160 f13 ISO100DSC_1613 - コピー
拡大すると
DSC_1613.jpg
おお、ちゃんと口元まで撮れてる!!

そしてウミシダ背景のギンポちゃん。こちらもf13です。1/80 f13 ISO100
DSC_1668.jpg
ふむふむ、ちゃんとピントが合ってる。
しかも被写界深度が深いとほぼボケなくなるかと思いきや、背景のウミシダも奥の方はちゃんとぼけてる。

これまで私、F値開放しすぎてたんじゃないんだろうか…?
なんとなく明るいほうがいいんかな、と思ってF値を最小にして撮影したりしてたけど、どうやらマクロでもそんなに開放するのはレアなよう。
私はまだストロボの光量も余ってるし(フル発光してない)、ISOも最小値だし、明るくするという目的でF値を下げる必要はないのでは、と思い至りました。

◆◆◆
次は②遠くから撮る
とりあえず目についたベラを撮影します。
今までなら近寄りにくいので諦めていた被写体です。1/200 f4.5 ISO100
DSC_1248_1
拡大すると
DSC_1248_20200301162058908.jpg
おぉぉピントあっとる!!(驚)

次はこちらのコケギンポ。1/200 f4 ISO100
DSC_1260_1.jpg
拡大すると
DSC_1260.jpg
お~、瞳だけじゃなくて前髪のふさふさ、唇~ほっぺたにかけていつもより広めにピント合っとる!

なるほど、私の持ってるレンズMicro NIKKOR105mmの本当の使い道ってこういうことだったんだろうか…!?
時々「スナイパーレンズ」とか呼ばれたりするんだけど、こういうことなんだろうか…!?
でもいくらピントが合ってても、遠くから撮影して半分、というか8割がたトリミングでバッサリなんて悲しいんだけど…こういうもん??(笑)

◆◆◆
さて、「遠いとキリッ、近いとボケ」は分かったけど、じゃあどのくらいまで近寄れるんだろう?と思いませんか?
レンズにはそれぞれ最短撮影距離というものがあります。
Micro NIKKOR105mmの最短撮影距離は0.314m。
カメラの距離基準マークから被写体までの距離が31.4cm以上離れていないとピントが合わないんです。
DSC_0780.jpg
カメラをハウジングに入れた状態で最短撮影距離がどのくらいなのか…みなさん把握してました??
私は把握してなかったので(汗)、これを機に測定しました。
DSC_0678.jpg
ペン立ての位置がギリギリ31.4cmくらいです。
レンズの先から被写体までの距離が親指と人差し指広げて作った「L」くらい。
思ったより近寄れるな~という印象でした。

ちなみに遠い方はどこまででも行けます。無限です(レンズにもちゃんと∞マークついてます)。

こうして私はまた一つ、自分のカメラとレンズに詳しくなったのでした!エヘン!

****補足(木村より指摘あり)****
水中では、屈折率の違いにより最短撮影距離が陸上よりも長くなるそうです!
参照記事:『クローズアップレンズの度数と撮影距離の関係とは/oceana』
↑上の記事によると約1.4倍だとか。
私のレンズの場合は陸だと31.4cmだけど水中だと44cmという計算になりますね。
でも水中では陸上よりも物が大きく近くに見えるので結果的には陸とほぼ同じ大きさに写るんだそうです。
おもしろーい!今度メジャー持って海入ってみよう(^^)
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◆◆◆
ということで、今回の私の勉強は以上です!
「ピントが合わない」問題が解決したかはよく分かりませんが、いろいろと発見がありました!

1.ハウジングをつけた状態での最短撮影距離を学んだ!
2.被写体との距離が近いほうが、F値が小さいほうがよりボケる
3.全体的にもうちょっとF値大きめで撮ってみよう
4.シーンに合わせてボケる写真、キリッとした写真を使い分けよう

例えば「記録」として写真を残す場合(生態とか)はボケは必要ないのかな、と思うんですよね。
だからそういう使い分けが上手にできればいいなと…

カメラって回数が増えて慣れてくるほどつい「なんとなく」撮ってしまいがちなんですけど
意図をもって、考えながら撮影するようにしたいな~っと思いました。

いや~でも、ボケやピントを意のままに操るのってほんとに難しい…

まだまだ試行錯誤は続くのである…



  (つづくのである…)

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