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木村的2019玄界灘メモリーズ! 〜世界遺産沖ノ島でダイビング〜

玄界灘Discovery Cruiseシーズン2019も無事終了しました。
参加していただいた皆様、本当にありがとうございました!

今年はなんと年間62日も出船!
過去にないくらいこの海域を潜り込んだ1年でした。

そうして生まれた数々のトピックスは先日オーシャナでも取り上げていただきましたので、ブログではもう少し掘り下げて書いてみようと思います。

「神宿る島の神宿る巨石」
今年一番インパクトのある出来事といえば、やはりNHKワイルドライフの撮影ガイドでしょう。
中村征夫さん、卓哉さんとの仕事は、どの場面を切り取っても、ガイドとして今後間違いなく財産になる多くの学びがありました。
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そして何より、本当に楽しかったな〜
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番組は11月11日、放送されました。
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多くの方に見ていただけたようで、嬉しいです。
見逃した方、糸島ベースにDVDありますので一緒に見ましょう!

色々、それこそ一晩中話せるくらい、エピソードはあるのですが、一つだけ紹介します。

沖ノ島といえば色鮮やかなソフトコーラルに絡む圧倒的な魚群が印象的です。
撮影開始当初、僕は征夫さんとの仕事に緊張しつつも、いつものように次から次に現れる魚群を調子に乗ってホイホイ紹介していました。

「どうです、この海、すごいでしょう?」
てな調子です。
(すぐに調子にのるんです、、、)

しかし、二日目?だったか三日目だったか。
いきなり征夫さんが岩を撮影し始めました。
そこら辺に転がっている岩を舐めるように、いろんな角度から一つ一つじっくりと。

僕は思いました。
「あっち行きましょう!ほら、すごい魚たくさん。ソフトコーラルも綺麗ですし。」

でも征夫さんは動きません。
岩を撮影しています。
それはもうゆっくりと、時間をかけて撮影するのです。

「??」
僕にはただの岩にしか見えません。

しかし、光差す岩を撮影する征夫さんの後ろ姿はとても神々しく、まるで何か、祈りを捧げる人のようです。

僕は卓哉さんを探しました。
これは記録するべき光景ではないのか?
そう思ったからです。
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そのうち征夫さんは岩の上にちょこんと座り、カメラを置きました。
祈っている?
僕にはそう見えました。
(後で聞いたら撮影終わったしちょっと休憩、だったそうですが(笑))

浮上した後、船上でインタビューがあるのですが、征夫さんは島を眺めながら言いました。

「神宿る島、その島から転がって海にある岩。これもまた神だな〜。」

この出来事は二つのことを教えてくれました。

「ただ撮るんじゃダメだ。何をテーマに撮るのかが重要だ。」
そして
「NHKは国民の放送局であり、僕らは国民の皆様を代表して撮影しているのだ。ダイバー、ガイドがこれを見て欲しいと言う視点ではなく、国民の皆様が何を見たいか、という視点で撮影しなければならない。」
とういうことです。

こうして決まったテーマの一つが巨岩。
番組のタイトルにも使われていますね。

そして巨岩をテーマにサーチしている過程で見つかったのが、岩の間から差し込む光が美しい神秘的な空間と、クエの撮影場所となった巨岩です。
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ここは卓哉さんとRocksというポイント名をつけました。
そして今ではとても人気のあるポイントになっています。

神宿る島の神宿る岩。
そういう視点で潜る時、いつもと違ったものを岩に感じることができるかもしれないですね。

「神の使いか?3頭のイルカ達」
昨年、玄界灘で和製サーディンランの撮影に成功して、一躍その名を轟かせてくれた写真家の越智隆治さん。
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今年も7月に来てくれました。
そして今年もやってくれました!

小呂島でクロマグロの群れの撮影に成功し、沖ノ島ではイルカの水中撮影をやってのけました。
素晴らしい写真は越智さんのブログでも公開されています。
ぜひご覧ください。

6月上旬くらいから沖ノ島で3頭のイルカが度々目撃されるようになりました。
なんとか写真を撮る事は出来ないか?
そう思って何度かチャンスを伺うも、何をどうやったらイルカに近づけるのか?
そもそも野生のイルカと仲良くなる、なんて経験もない僕らにわかるはずも無く、無駄なアプローチを繰り返していました。

そんな時に現れたのが、おそらく日本で一番イルカやクジラと仲良しな写真家、越智隆治さんです。

「あ〜、ならちょっとやって見ましょう。」
そんな軽いノリでアプローチを開始した越智さん。
固唾を呑んで見守る我々。
30分くらいかな?そんなに経ってないかも、ってくらい短い時間。
実にスマートで、実に洗礼されたアプローチであっさり撮影に成功しました。

翌日も同じようにイルカと向き合う越智さん。
「もう大丈夫、みんな入ってもいいですよ〜」

え!?
ほんとですか!!

何と、参加者全員イルカと泳ぐ、という幸せな時間を経験出来た!!
まさに魔法のような時間を見せてくれた越智さんが一言。

「イルカは哺乳類だからね〜。絶対、絶対に追いかけちゃダメ。」

そう、当たり前だけど、そう。

でも、僕らはもうとにかく何とかカメラに収めてやろう!そんな功名心むき出しの下衆なアプローチをしていた。

「愛が足りなかったのだ!」

それから、僕らは越智さんの教えを忠実に守り、少しづつイルカ達と仲良くなっていった。
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そう、溢れる愛を全身で表現しながらね。
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来年も会えるといいな。


「自然が相手だ、しょうがない。」

いい事ばかりじゃないのが海。
最後は残念な事。

玄界灘Discovery Cruiseは今年も、多分来年も、この先もず〜っと、開催率は65%くらいです。
平均すると3回に1回は中止になってるって事です。

遮るものがないもない玄界灘は時化ると逃げ場のない荒海となります。

簡単に行ける場所じゃない。
それは分かっている。

でもやはり中止の判断は辛い。
皆さんに連絡するのはもっと辛い。

この日を楽しみに予約してくれたダイバー。
ここも紹介したい、あそこも紹介したい、というガイドの思い。

でも、安全に帰ってこれる、これが判断基準なのは、これまでもこれから先も変わらない事実。

今年も多くの方が残念ながら沖ノ島へ渡ることができませんでした。
特に9月連休のクロマグロウィークから10月の連休までの1ヶ月は相次ぐ台風でほぼ壊滅。
いつもならせっかくの休日、何とか潜れるところで楽しんでもらおう、という代案を提示するのだけど、今年の台風はそれもできないほど酷かった、、、

楽しみにしてくれていた皆さん、本当に残念でした。
でも多くの方から
「自然相手ですから、しょうがないです。安全に配慮した判断をして頂きありがとう。」
そんなメッセージをいただきました。
本当に感謝です。

これに懲りず、来年またこの素晴らしい海に挑戦してください。
お待ちしています。
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凪祈願!
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さてと、こんな調子で書いていったら夜が明けてしまいそうです(笑)

素晴らしい海が福岡にある。
そしてそれを少しでも多くの方にご案内したい。
そんな思いでこれからもDiscovery Cruiseは続きます。
また来年、ご一緒した時には、もう勘弁!ってくらいお話ししましょう\(^-^)/

という事で、来年のスケジュールです。
2020玄界灘Discovery Cruiseスケジュール第一弾

皆様のエントリー、お待ちしています。

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玄界灘Discovery Cruise ガイド 木村尚之
https://stingraycruise.com


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