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NHK BSプレミアム ワイルドライフ撮影を終えて。」 〜世界遺産沖ノ島の海〜


中村征夫さんと初めてお会いしたのは2017年の冬、初めて東京でDiscovery Cruiseの説明会を新橋にあるBOXさんで行った時のこと。

カウンターの隅っこで新しい写真集のプロモーションをして居たのが、なんと中村征夫さん。

東京、いや新橋BOX、すげ〜ところだ。
そう思った。

僕はその場で写真集を購入しサインを頂き、並んで写真を撮ってもらい、勢いで沖ノ島やトカラ列島のマガジンを手渡し、もう夢中で「すごい海があるんです!」って話をした。

だって昔からファンだったから。
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僕がガイド中にカメラを持たないのも、自分であまり写真を撮らないのも、征夫さんのコラムを読んでガイドの矜持に触れたからだ。

そんな夢のような出会いから1年半が過ぎた去年の7月のこと。
STINGRAYの松本船長から慌てた様子で電話があった。

「な、中村征夫さんからメールがきとる!しかもお問い合わせフォームから!!」
添付された写真を見ると「写真家の中村征夫です」って書いてあった。

う、嘘だろ?
誰かのいたずらかも知れん。

遠征先の硫黄島から恐る恐る電話をかけて見ると、、、

ご本人だった。

「なんだぁ、木村くんとこだったのか。」
覚えて頂いていた。
嫌でも覚えるくらいしつこく熱弁していたのかも知れない。

「じゃ話は早い。実は沖ノ島の撮影のガイドをお願いしたくて、、、」
その後の話は舞い上がってあまり覚えていない。

とにかく最初は緊張感と高揚感でふわふわガイドをしてたように思う。
光と陰、巨石、征夫さんを取り囲む魚たち。
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あまりにも神々しいその風景にまるで時が止まったような感動を覚えた最初のロケ。
あっという間に過ぎた4日間のロケは本当に幸せな時間だった。

そして当初4日で終わるはずだった撮影が、もっとじっくり撮らないと勿体無い、という話になり、番組もNHK BSプレミアムの「ワイルドライフ」に変更になったとの知らせが届く。

さらに20日ほど追加で撮影も行うという事になり、このロケを終えた頃、僕は神宿る沖ノ島の深遠に少し触れることができるかもしれない、そう思った。

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昨年の8月と今年に入って4月、6月、7月、8月、9月と全部で6回、19日間64ダイブもの長時間、この素晴らしい海の中で、撮影する中村征夫さんの背中を、カメラの液晶を、沖ノ島の海を、そして神々しい瞬間を、ガイドとして共有させていただいた。

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世界遺産沖ノ島の海を余すところなく(現時点で僕が知っている全てという意味で)出し尽くしたし、チームSTINGRAY、撮影サポートの中村卓哉さん、スタッフ、応援してくれる仲間の力も借りて、実力以上の力も発揮出来て、とにかく今できる全力を尽くしたロケだった。

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ネタバレになるので詳しくは触れないけれど、撮影中に新たな発見や出会いも相次ぎ、最後の最後まで、まだこんな所があるのか沖ノ島、という感じで、神の島の深遠に触れるどころか、底知れぬ奥深さを突きつけられた19日間。
最後の最後まで、1カットに全てをかけるプロフェッショナルの姿を目に焼き付けて、撮影ガイドとしての仕事を終えました。

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終了後の打ち上げには中村征夫さん、卓哉さんはもちろん、九州大学生態工学研究室の清野准教授、宗像大社庶務部広報課の長友部長、鈴木課長、番組ディレクターの渥美さん、陸撮班の石井カメラマンなど、錚々たる方々が集まり、
多くの方が関わっているプロジェクトの一端を垣間見ることができました。

歴史や文化、環境、自然、黒潮、信仰、、、様々な視点からこの海を語る皆さまとの交流はとても興味深く、世界遺産沖ノ島の新たな魅力をたくさん見つけることができました。

果たしてガイドとして皆様のご期待に応えられるような水中世界をご案内できたのかどうか?
甚だ不安ですが、
征夫さんの背中越しに垣間見たこの素晴らしい世界がどのような映像となって放映されるのか?
を楽しみに放送日を待とうと思います。
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あの日のメールが、いや新橋BOXでの出会いが、このような素晴らしい世界へと僕を導いてくれました。
たくさん宿題も頂きましたし、またいつか、「ガイド頼むよ」って声をかけて頂いた時に「おっ、また新たな切り口を見せてくれるね~」って言って頂けるよう、これからもガイドとして精進します。

いやはや、海もガイディングも底知れぬ深さです。

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