「タイガーシャークとの遭遇」子供の頃から何が好きって、とにかくサメが大好きだった。
アオザメ、ホオジロザメ、ヨシキリザメ、ニタリ、、、
「なんてかっこいい生き物なんだ!」

(幼少期の僕(笑))
僕はサメに夢中で落書き帳にサメの絵ばっかかいていた。
両親はこの子は将来学者になるだろう、って思っていたらしいが、
小学生になると興味がウルトラマンの怪獣に移ってしまう。
両親の落胆たるや、、、(笑)
そんな僕は大人になってダイビングと出会って、今こうしてサメをはじめとする、子供の頃夢中だった魚類図鑑の世界を追いかけながら、ロマンだ、冒険だっていう日々を過ごしている。
なんとなく、ウルトラマンと魚類図鑑の間にいるような気もするな。
「偶然の確率」3月のブログで、
「トカラ列島はこの海域だけであらゆる大物と出会うチャンスがあるかもしれない海だけど、逆を言うと何にも出会えない可能性も大いにある海。」
そう言う風なことを書いた。
「何かを狙って、こう言うの出ますよ、って言い切れる程、この海を潜り込んでねえだろう?誰も。」
僕はそう思っている。
圧倒的なパワーを持つこの海で、ガイドにできることは偶然出会う、この偶然の確率を少しでもあげる努力をする事だろう。

今年に入って3月、4月とこの海域で4回タイガーに遭遇しているが、
「タイガー当たり前に見れますよ」
とか
「もはやタイガーはレアものではないですよ」
なんて僕はこれっぽっちも思ってない。
答えのない答えを探しながら、試行錯誤してルートやタイミングを決めた結果、少し確率が上がっただけだ。
偶然、偶然、偶然。
だから、こんな偶然を与えてくれた海に感謝しつつ、このありがたいチャンスをモノにできるよう精一杯頑張ることだけを考えよう。
「幸せな時間」世間一般多くの方は「サメ=怖い」、という図式が頭にこびりついているだろう。
けれど青い深淵の底から、巨体をしならせてこちらに向かってくるタイガーシャークに対して
「怖い」
という感情は全くなくて、
「美しい」

と心から思う。
そう、サメはとても美しい生き物だ。
頼むからもっと近くでその姿を見せて欲しい。
僕も、多分ここに集まるダイバーも皆そう願っている。
そんなダイバーの願いが叶った幸せな時間。




ほんの数分の出来事だけど、一生忘れることはないだろう。
己の力と経験を武器に謙虚に自然と向き合う時、海は神々しいその姿を我々ダイバーに見せてくれる。
6月16日、トカラ列島中之島、平瀬摩天楼。
ついにその神々しい姿を、余すところなく写真に収めることができた記憶に残る1日。
写真は中村様に頂きました。
ありがとうございます。
〜6月編、まだまだ続く〜
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薩南&トカラDiscovery Cruise ガイド 木村尚之
https://tokara-dive.jp
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