「薩摩硫黄島でダイビング!」*スケジュール
5月24日夜、福岡、鹿児島集合枕崎宿泊
25−26日薩摩硫黄島1泊2日5ダイブ クルーズ
今年4本目の薩南&トカラDiscovery Cruiseは二日間のショートプランで薩摩硫黄島へ。
鬼界カルデラと湯瀬が目指すダイビングエリアだ。

約7300年前に巨大カルデラ噴火を起こし、南九州を壊滅させたと言われる鬼界カルデラ。
今海面に出ている硫黄島、竹島、ヤクロ瀬などは噴火によってできた外輪山が海面に突き出したものだ、といえばその規模は伝わるだろうか?
中心部分には巨大な水中溶岩ドームが形成されそれは今も成長中。
つまり今後また巨大噴火を起こす可能性のある活発な火山帯だ。
詳しくは
Wikipedia「なぜ、このタイミングなのか?」僕はこの海域で20年潜っているんだけど、毎年このタイミング、5月末か6月頭に必ず薩摩硫黄島ショートクルーズを企画している。
なぜか?
ちゃんと理由はある。
(僕の企画にはGWや連休以外はなぜその日程なのか?という理由があります。当たり前だけど。)
毎年、5月末から6月頭あたり、それまで19〜20度くらいだった海水温がいきなり23〜24度くらいになるタイミングがある。
枕崎の現地サービスにいた頃からこの傾向は顕著で、坊津あたりまでいきなり真っ青な海になる。
この時期黒潮が勢いを増して暖かい海水を一気に運んでくるからではないか?
僕はそう憶測している。
このタイミングで潜ると透明度はいいし魚も多い。
なので毎年うまくこのタイミングに当たらないかな〜、そう思いつつ遠征を企画している。
ではなぜ今年は5月4週目なのか?
それは大潮を避けたからだ。
これも僕の経験上の憶測だけども、
5月末から6月の薩南海域は大潮周りで梅雨前線の活動が活発になって時化る事が多い。
逆に小潮回りは海況が安定していることが多く、遠征の開催率が全然違ってくる。
(あくまでも傾向です)
実際今年も5月3週目の大潮回りは前線が活発に動いて大時化豪雨だったし、おそらく次の大潮も海況は良くないだろう。
「26度は上がりすぎ!?」とうことで、今年も5月末は薩摩硫黄島へのショートクルーズだ。
水温上がるといいな〜
と思いつつ、快晴の枕崎を出港。

船長によると
「二日前の三島は水温22度切ってましたよ、、、」
まじか、、、
今年は全国的に水温が高い傾向にあり、22度は黒潮の影響下にないと考えられる。
しかしこれはもうほんと行ってみないとわかんない。
黒潮が入ってくれば一瞬で海の水は入れ替わるのだ。
ダイビングエリアまで90分。

海はべた凪。
果報は寝て待て、である。
1時間ほどして前夜の寝不足もすっかり解消して海をみると、、、

真っ青!!!
水温確認しに行くと笑顔の船長が「25度超えました!」
ビンゴ!である。
しかし25度?
上がりすぎだろう?
島が近づくと26度まで上昇。
3日で5度上昇である。
黒潮パワーおそるべし。
「上げ下げ関係なし」さて、黒潮はきてるようだ。
そうなると、いわゆる上げ潮下げ潮よりも黒潮のパワーが優ってくる。
潮流は1日中変わらず一方通行のことが多い。
南西から上がってくるパターンが多いのでおそらくこんな感じだと予測。

カルデラは地形が複雑で淀みも多く中々読みにくいけど、まあ大筋こんな感じだろう。
と言うことで初日のポイントは

DIVE1 竹島ジュラシック
DIVE2 ヤクロ瀬北壁
DIVE3 硫黄島立神前
で決まり。
黒潮ブルー到来のナイスタイミング!

活性を増した魚たちのショータイムは確約されていたも同然だ♫




ヤクロ瀬ではハンマーも登場。
この時期群れは期待できないけど単発での遭遇は期待できるな。
と言うことで初日無事終了し硫黄島の温泉で祝杯♫
「東シナ海の巨岩!」二日目は鬼界カルデラを離れサメと魚群を求めて湯瀬へ。

こちらも南西一方通行の黒潮パワー。
西の沈みで2ダイブ!
二本ともハンマー、メジロ登場もこちらはちと距離が遠すぎた。
けど、マグロ、ギンガメ、ツムブリ、カンパチの回遊魚揃い踏み。
ウメイロやムレハタタテも堪能。






マダラエイが根待ちしているみんなの前をゆっくり通過。
いい子だった(笑)

いやほんと、素晴らしい二日間。
黒潮ありがとう。
と言うことで今回のログです。

ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。

写真は神山様、白石様、弓削様よりいただきました。
ナイスショット!ありがとうございます。
次回は6月11夜ー16日、悪石島ダイブクルーズです。
若干空きあります。
参加メンバー募集中です。
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薩南&トカラDiscovery Cruise Guide 木村尚之
https://tokara-dive.jp
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